2007年12月23日
擬音が多いコーチってどうです??
僕たちテニスコーチは「テニスを教える」ことが仕事です。
勉強を教えるのとは違い、運動を教えるわけなんです。
その際、僕たちは、言葉に乗せて運動を伝えなければならないんですね。
いいかえれば、動かし方を言語化しなければならないんです。
動きの言語化。
これをするためには、沢山のボキャブラリーが必要になるんですけれども、
ここがとても難しい。
どうやったって、自分のフィーリングは100%伝えきれないんです。
コーチをし始めたころは、何でこれが分からないんだとイラついたこともありましたけれど、
今では、伝える側のボキャブラリーが少ないせい、伝え方が下手なんだということがわかりました。
こういう話をするときに、よく長嶋茂雄が登場します。
あの人は擬音が多いので有名なんですよね。
僕も、多いらしいんですけど・・・
擬音ていうのは、
「パーン」とか、「ぎゅぎゅっ」とかですよ。
聞いているほうにしては、なんのことか分からないんでしょうけれど、
本人は、イメージを話そうとしているだけなんですね。
ちなみに僕の擬音が多いのは、イメージで覚えているからなんです。
「コーチは、こんなカンジに打ってたな~」
で、何度も真似しているうちに、できた。
という具合に覚えたショットは、その際、言語化されずに覚えてしまったので、
妥当な言葉が見あたらないんですね。
逆に、コーチにいろいろ言われて覚えたショットに関しては、
沢山の言語で教わったので、ボキャブラリーも豊富にあるわけです。
ですから、僕の擬音が多いときには、
イメージを直接、言語化せずに渡そうと試みているときなんで、
みなさんも、それをイメージで受信してくださいませ。